お知らせ|「第9回 柳川療育セミナー」を開催しました

「第9回 柳川療育セミナー」を開催しました

2015年 10月21日 / お知らせ

柳川療育センターでは、障害児(者)の療育の向上を目的に、今年も「柳川療育セミナー」を開催。医療、教育、保育、行政の関係者など200名を超える参加者を迎え、3名の講師による講演を行いました。

 
200名を超える参加者で会場はいっぱいに     開会に先立ち髙嶋幸男施設長が挨拶

 

まずは、国際医療福祉大学福岡保健医療学部言語聴覚学科の平島ユイ子講師による「子どもの言語と聴覚の発達とリハビリテーション」。子どもたちがどのようにして言語やコミュニケーションの力を獲得していくかに触れ、「聞くこと」が苦手な子どもたちとの関わり方、保護者や療育者の配慮がどうあるべきかを熱く語りました。

  
講演1座長 花井敏男 発達支援センター長    平島ユイ子 国際医療福祉大学言語聴覚学科講師

 

次は、国際医療福祉大学福岡保健医療学部理学療法学科の森田正治教授による「子どもの運動発達と理学療法」。セラピストを含む専門職は子どもの発達にとって重要であり、基本動作の支援に携わる理学療法士の介入の仕方で子どもの反応はさまざまに変化すること。それらを踏まえ、「ヒトの脳で起こっている神経線維の異所性投射」「活動と脳機能との関連」等と理学療法の関連、子どもたちの運動の多様性の引き出し方について、解説を交えながら話しました。

  
講演2座長 濱本邦洋 国際医療福祉大学教授   森田正治 国際医療福祉大学理学療法学科教授

 

最後は、久留米大学小児科主任教授の山下裕史朗先生による「子どものこころの健やかな発達へ向けて」。ADHDの包括的治療、STP(サマ―トリートメントプログラム)との出会いと米国外で初のSTP実施となったくるめSTPでの事例、行動面や認知機能への短期効果や成果、発達障害児の母親のレジリエンス(困難な状況でもうまく対処・回復できる力)や支援についての講演がありました。

  
久留米大学小児科主任教授 山下裕史朗先生   総合討論では会場からも質問が

 

長時間に及んだセミナーですが、参加者のみなさんは、どの話にも真剣に耳を傾け、熱心にメモを取られるなど、それぞれに気付きや学びの場としていただいた様子でした。ご参加、ありがとうございました。




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